新しい産後ケアとしての『おやこえん』が産声をあげます。

2012年らもりーるは、ベビーマッサージ教室として産声をあげました。

ママたちの声から産まれた手作りおもちゃ教室、感触あそび教室も加わり、子どもへの関わりや大切にしたい遊びを伝承し、親子の笑顔が広がる居場所として成長していく中で

教室に足を運んでくれたママたちと作りだした親子サークルは、枚方市・京田辺市・交野市でそれぞれの輪ができました。

0〜3歳の親子が入り混じり、子どもたちに経験させてあげたいこと、ママがやりたいことをみんなで一緒に楽しんできました。

ママたちの不安や悩みを聞きながら、泣いて笑って、共に子どもを見守ってくる中で、交野市への引っ越しを機会に、地域の施設や自宅の1室を使っての教室というスタイルから、自宅を全面開放し、1日を一緒に過ごすという生活に主軸がおかれたスタイルへと成長しました。

大きく加わった点は、一緒にご飯をつくり、食べる。っという食事を共にすることでした。

この1点が加わるだけで、らもりーるの在り方が大きく変わりました。

生活を主軸に、家事の軽減、お母さんたちのリフレッシュも大切にしながら、子どもたちに経験させてあげたいことも叶えていく。

おとなもこどもも心地よい生活をつくっていくには、試行錯誤の連続で生活に流され、子どもたちに経験させてあげたい活動が中々できないもどかしさを感じる日々が続きました。

ママの生活の中での高い壁、理想と現実のギャップに同じようにぶつかったような気分でした。

それでも目の前の我が子を愛おしく抱きしめるママたちの姿を見て、私も養子を迎え、自分の子どもを育むことを決意します。

私の生活の中に息子という存在が加わり、今までのように自由に動きまわって活動を続ける事は困難になりました。

それでも、私の為にも、目の前の我が子の為にも、親子で集える居場所を残したい!っという思いをもって、協力してくれる仲間を集めました。

らもりーるに足を運んでくれたママたちやらもりーるを通して出会った人たちが

私という存在そのものを応援してくれる気持ちと、らもりーるという場所の必要性を感じてくれた事に感謝という言葉では足りないほどの気持ちと共に成長していきます。

主人と息子のプライベート空間を守り、手を繋いだ仲間がより心地よいカタチで携わってもらえるように。

自宅を飛び出して、ご縁が紡がれた星田へと活動拠点を移します。「みんなの家」はみんなの手でおとなと子どもを迎え入れる場所として育まれました。

ピピンと直感が働いた事は、即行動。流れに身を任せて進んでいったら、進む道。

見通しが甘いのは、私の特徴です。

家賃、光熱費を産み出していくことは簡単な事ではありませんでした。目の前のお母さんたちに気軽に足を運べる価格を守りたい気持ちとの葛藤の連続が始まります。

息子を抱き抱え、葛藤しながらも、今まで歩みを止めずに進んでこれたのは、仲間という存在と足を運び続けてくれたママと子どもたちがいてくれたからです。

そんな運営が厳しい中、同じ視点を持ち、ママと子どもを受け入れてくれる保育士さんという存在の必要性を感じ、貯蓄してきたお金、補助金や寄付の全てをつぎ込む覚悟で保育士の専門性をもった仲間を呼びかけます。

この、保育士難と言われる時代に、それぞれの力を持った保育士さんと不思議とご縁が紡がれていきました。

経験豊かな保育士さんにも、充分といえる賃金はお支払いできていません。それどころか、資金が底をつき、お支払いできなくなってしまいました。

家賃は大家さんに泣きつき下げてもらっている状態です。

ピンチはチャンスです!

今までも充分な賃金が払えていなかったのにもかかわらず、それぞれの心地よい事で、一緒にらもりーるを存続させていこう!という団結がうまれました。

大きくい輪も

小さい輪も、色んな輪をつくってきました。

様々なカタチの輪をつくる中で、足を運んでくれたママと子どもたちから教えてもらった沢山のこと。

保育園での勤務から、らもりーるでの活動。 私がやってきたことの集大成。

子育てスタート期の親子に大切だと思う、適正人数、環境、全てを総合して。

0〜3歳をらもりーるの主軸事業となるように

現場スタッフ、運営スタッフ、ものづくりスタッフ、仲間たちのそれぞれの力を活かして

わにわには

ママの学びと実践を兼ね備えた       新しい産後ケアとしてのカタチ「おやこえん」として、また大きな一歩へ歩みを進めます。

おやこえん以外にも、気軽に親子が集える、小学生が集える、土日に集える、大人が集える、様々な居場所をみんなの家を拠点に展開しながら

オンライン講座や子どもの成長に寄り添う玩具販売、妊娠前からのサポートの活動を広げていきます。

変化することは怖いです。

今まで培ってきたものが無くなりそうに感じて寂しいです。

でも、ママと子どもたちと過ごしてきた沢山の経験は私の血となり、骨となり、私の人格そのものを形成してくれています。

なので、カタチが変わったとしても大切にしたいことは何も変わりません。

らもりーるを存続させるために

私たち1人ひとりが、ボランティアでの活動になって力尽きないために

子どもたちのより良い環境を考えるために

足を運んでくれるママたちにもご協力して頂かないといけない点は増えます。

ですが、また気軽に足を運びやすい金額やカタチに変化できる日がくると信じて歩みを進めます。

今、目の前の子どもたちに

未来の子どもたちに

残したいものは何なのか?

子どもたちにとってのよい環境とは?

私たち大人が学び、失敗を繰り返しながら実践していく中で見えてくるものがあると確信しています。

らもりーるは、遊びに来てくれたお母さんや子どもたちが栄養を注ぎこんでくれて、枝葉が付き大きな木に成長してきました。

さらに、共にらもりーるの未来を見てくれる仲間も増えて大きな幹になってきました。

それぞれの個性が活かされた、いくつもの幹が重なりあって、大きな、大きな幹となり、枝にとまりにくる小鳥たちだけでなく、木の下でほっとひと息できる動物たちの居場所としても成長していけたらと思っています。