イスの取り合いトラブル

もうすぐお昼ごはん。

ママたちが作ってくれたおにぎりとおみそ汁をみんなでいっしょに食べます。

ごはんを運んでくれたり
イスを運んでくれたり
机を拭いてくれたり

こどもたちもいっしょに準備をします。

おなかはぺこぺこ。
準備ができたらもう待ちきれない!
Mちゃんはおにぎりをぱくっと食べ始めた。

それを見たKちゃんが別のイスをMちゃんのところにもっていった。

そう。
KちゃんはいまMちゃんがすわっているところで
食べるつもりで用意していたんだ。

「ちょっと!そこ!あたしの場所やから!!変わって!」
…とまではまだまだ言えない。

Kちゃんが泣きだした。
そこでそのイスでママと食べたかったKちゃん。
でも、イスをもって行ってもどいてくれないMちゃん。

Mちゃんもここで食べたい。
だからどかない。
おにぎりを食べ続けた。

それを見たKちゃんが別のイスをMちゃんのところにもっていった。

そう。
KちゃんはいまMちゃんがすわっているところで
食べるつもりで用意していたんだ。

「ちょっと!そこ!あたしの場所やから!!変わって!」
…とまではまだまだ言えない。

Kちゃんが泣きだした。
そこでそのイスでママと食べたかったKちゃん。
でも、イスをもって行ってもどいてくれないMちゃん。

Mちゃんもここで食べたい。
だからどかない。
おにぎりを食べ続けた。

Kちゃんの想いをていねいに聞いた。
ここで食べたいの?
Mちゃんに言える?
私がかわりに言おか?

というと「(うん)」とうなずいた。

Kちゃんの想いを代弁してMちゃんに伝えた。
「Kちゃんここで食べたいねんて。どうする?」

どきたくないMちゃん。
うつむいてしまった。

今度はMちゃんが泣いた。
「そっか。Mちゃんもここで食べたいんだね。いいんだよ♡」
Mちゃんの想いもことばにしてあげた。

自分の想いをことばにして伝えることができないこどもたちは
泣いて表現する。

そんな想いをかわりにことばにして伝えていってあげることで
こどもたちの想いとことばが結びついていく。

自分の想いを認めてもらえる。
自分の想いと他人の想いが違うことを知る。
他人の想いを知る。
他人の想いを認めることができる。

「かして」「変わって」って言われたら
「どうぞ」「いいよ」せなあかん?

ううん。まずは「自分」

とくにママはどんなときもわが子の1番の味方でいてほしい。

自分が大切にしたいこと。
自分がやりたいこと。
とことん自分を満たす。

満たされた経験のある人は
周りの人にやさしくなれる。

「イヤだ!」って想いを共感してもらう。
共感してもらうと安心できる。

自分から「どうぞ」ができるようになるのは
そんな経験をたくさんしてからでいい。

「変わってほしい」Kちゃんの想い。
「変わらない」Mちゃんの想い。
どっちも受け止めて…
解決なんてしません。

でも、それでいい。

変わってほしかったね。
そうだよね。
悲しいね。
泣いていいよ。

変わりたくないね。
いいよ。
間違ってないよ。

泣きたいときは
泣いたらいい。

「泣く」ことはダメじゃない。

ママだからってどうにかしなくていい。
ただ、寄り添っていてあげるだけでいい。

スタッフ くらちゃん