「遊び食べ」よくあるお悩み5選。発達サインと家庭でできる関わり方

 

1〜2歳ごろになると増えてくる「遊び食べ」。


スプーンを投げたり、ごはんをぐちゃぐちゃにしたり、コップにパンを入れたり…。


保育園では問題なく食べられるのに、家ではまるで食事にならない——そんな声もよく聞きます。

この記事では、よくある遊び食べの悩みを5つ取り上げ、発達サインと家庭でできる関わり方をお伝えします。

 

よくある「遊び食べ」のお悩み5選

 

食べ物を投げる・落とす

「いらない」かわりに投げる

落として大人の反応を見る


→因果関係の理解を深める感覚あそび。

「落ちる」「音がする」「ママが反応する」を楽しんでいる

 

手でぐちゃぐちゃにする・こねる

パンを握りつぶす、ごはんを顔につけるなど

→手指の感覚を通して素材を感じる時期。

探索活動の一種

 

器をトントン・スプーンで机を叩く

食器を叩いて音を鳴らす

ひっくり返す

→音やリズムに興味が出てくる時期。

視覚・聴覚刺激の実験

 

食べ物を並べる・移す

コップにパンを入れる

一粒ずつ並べるなど


→分類・操作あそび。

並べる・入れるは思考の芽生え

 

食べるより話す・立ち歩く

立ち上がって歩く

歌ったり、おしゃべりばかりで進まない

→集中力が短く、他の興味に向きやすい時期。

 

目の前の子に合わせて考える

理由が分かっても、我が子に合わせて何を変えたらいいか考えるのって難しいですよね。

実際のお悩みにそってアドバイスした後、子ども変化を感じたママ声をご紹介します。

 

食べる時間と、出す量を変えたら姿が変わったAくん

 

 

 

よくある質問とその答え

 

Q. 遊び食べを叱ったほうがいいですか?

→ 叱る前に、「なぜそうしているのか?」という視点を持ちましょう。


遊び食べの多くは“発達の途中での試行錯誤”です。

禁止よりも、「していいこと・してほしくないこと」をわかりやすく伝えることが大切です。

 

Q. 保育園では出ないのに、家ではするのはなぜ?

→ 家が安心できる場所だからこそ、抑え込んでいた欲求が出てくることがあります。
「家だけで出る」は悪いことではなく、家庭だからこそできる関わりのチャンスです。

また、保育園は子ども視点にたった環境づくりや生活リズムなので、その姿が出ていないことがあります。

お家での姿を観察することで、お家での環境づくりや声かけを変えることで姿がなくなることもあります。

 

 

まとめ:困った行動は育ちのサイン

「遊び食べ」は、

ただのわがままではなく

「今、こんなことを感じてるよ!」

というサインかもしれません。

 


怒ってやめさせるのではなく、

子どもなりの表現を理解し、

関わりの中で

ルールや食事の楽しさを伝えていくことが大切です。

 



発達の芽を見守りながら、

「わかるよ」

「一緒に育っていこうね」

とまなざしを向けていきたいですね。

 

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