【保存版】イヤイヤ期7つの関わり方と1歳半からレジリエンスの力を育む

この記事では、0〜2歳児専門の保育士が、イヤイヤ期の子どもの気持ちに寄り添った効果的な7つの関わり方と、泣き・怒り・こだわりの裏にある思いを紐解きながら、

泣き止まそうとするのではなく、気持ちを立て直す力を育む大切さをお伝えしています。

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効果的な関わり方7つのヒント

イヤイヤ期の毎日に、子どもの成長に合わせた対応をすることで、グッとラクになるための具体策をご紹介します。

気持ちの代弁

「やりたかったんだね」

「くやしかったんだよね」

子どもの上手く伝えることのできない気持ちを言葉にしてあげます。

子どもは“わかってもらえた”と感じると、気持ちが落ち着きやすくなります。

選択肢をつくる

「赤い靴と青い靴、どっちにする?」

「スプーンで食べる?フォークにする?」

自分で決めたい!のがイヤイヤ期の奥にある子どもの気持ちの1つ。

生活の中の小さな“自分で決めた”経験が、自信と安心につながります。

見通しを伝える

「あと3回すべったら帰ろうね」

「お風呂のあとは歯みがきして寝るよ」

“知らないうちに切り替え”が一番イヤ!

見通しがあると、子どもは心の準備ができます。

共感してから提案

「くつ、自分で履きたかったんだね。うまくいかなかったけど、がんばったね。悔しかったね。やってみようか、いっしょに」

「まだ遊びたいよね。楽しいもんね。…でももうごはんの時間だから、続きは明日しようね」

すぐに手伝う、すぐに「ダメ!」より、気持ちを認めてから提案を!

気持ちを受け止めてもらえた上での声かけは、聞き入れやすくなります。

できたことを言葉に

「まだ遊びたかったけど、ちゃんとお片付けできたね!」

「ズボンよいしょ!ってあげれたね!」

“イヤイヤ”の奥には「うまくいかなくて悔しい」があるので、できた瞬間を見逃さない声かけが大切。

そっと手伝いながら、自分でできた喜びを感じられる言葉は、次の意欲にもつながります。

環境の見直し

例えば、朝の準備を“遊び”にしてみる。

靴を履きやすいもの、服を着脱しやすいものにする。

子どもが「やりたいのにできない」状況を減らす工夫がカギです♪

今ある自分の力を、存分に発揮できると、どんどん自信をつけていきます。

親自身の心の余裕づくり

深呼吸

夫婦で分担

忍耐力を養う など

ママ・パパの余裕が、子どもにとっての“安全基地”になります。

そもそも、なぜイヤイヤ期があるの?

イヤイヤ期――それは、ただの“わがまま”ではありません。

この時期の子どもたちは、「自分」という存在に気づきはじめ、自我(自分の気持ち)を育てている真っ最中なのです。

ワタシはワタシなんだーー!

ボクはボクなんだーー!

ボク、ワタシとママは

違う存在なんだーーー!!!

という“心の芽生え”の証。

こころの成長の入口であり、自立に向けた一歩、第一次反抗期とも呼ばれています。

自分はどうしたいのか」

どうしてほしいのか」

を模索していく、こころの土台づくりの時期。

失敗したり、泣いたり怒ったりしながらも、

少しずつ「自分と人との境界線」「感情との付き合い方」を学んでいます。

“イヤ!”に込められた子どもの気持ち

イヤイヤの裏には、こんな思いが隠れています。

「自分でやりたい!」という強い気持ち

自我が芽生えはじめ、「自分」を意識し出す時期です。

「ママがやってしまう」と、自分の存在を否定されたような気持ちになることも。

🔸 例:靴を自分で履きたいのに手を出されて怒る

「でも、うまくできない」もどかしさ

やりたい気持ちはあるけど、体の発達や経験が追いつかずにできない。

そのギャップが悔しさや怒りにつながります。

🔸 例:手伝わずに見守ってるとできなくてイライラして泣き出す

「気持ちを言葉で伝えられない」苦しさ

感情はしっかり育っているけれど、言葉はまだ未熟。

「イヤ!」しか言えずに、誤解されたり怒られたりすることで、ますます感情が爆発します。

🔸 例:「おもちゃを取られて悲しかった」→「イヤ!」「やだー!」と叫ぶしかできない

「ママに分かってほしい・受け止めてほしい」

一番安心できる人にこそ、気持ちをぶつけてくる。

わがままではなく、「あなたに甘えられるからこそ」の反応。

🔸 例:外ではいい子なのに、家でだけぐずる

——————–

口ぐせのように何でも「イヤ」という時期もありますが

子どもの奥の心を覗いてみようとすると、色んな気持ちが見えてきます。

自分の思いを、ママは分かってくれていると感じてくると、何でもかんでも「イヤ」ということは必ず減っていきます。

1歳半の節目、見える世界が変わっていく

この時期に子どもに訪れるのが、「〜だ!」の世界から「〜だけど…〜だ」の世界への変化。

自分の気持ちが膨らみはじめる0歳後半から1歳半ごろまでは

自分やりたいことを止められると泣いて反抗するようになります。

自分が思ったことをすぐ行動

「あれしたい!」

「こうがいい!」

「〜だ!〜だ!」の世界を膨らませていく時期なので、感情を抑えることも、折り合いをつけることも、まだまだ難しい段階です。

段差があっても、危険があっても、前に進みたければ前に進む!というような時期です。

1歳半の頃の節目を越えてくると

段差があると、自分で後ろを向いたり、座ったりして安全に降りようとする姿が見られてきます。

「行きたいけど、段差があるから後ろからだ」

「やりたいけど、今はこっちをするんだ」

やりたいと思った行為もお母さんの反応などを見て、気持ちを切り替えられるようになっていくのです。

これは**「質的転換期」**と呼ばれる心の発達の節目。

「〜だけど、〜だ」の世界へと突入していくことにより

感情・記憶・行動がより複雑に結びつき始める、大きな転換点です。

この時期に、子ども自身が「気持ちを立て直していく力」を育んでいくことが重要です。

〜こころのレジリエンスを育てよう〜

大切なのは、泣き止ませることではなく、

「泣いても、駄々こねしても大丈夫!」な、安心安全な空気を作ってあげることです。

子どもが自分の気持ちを感じきれる時間、安全な空間を確保してあげること。

泣いたり駄々こねしたあとに、

自分で落ち着いて、

自分で戻ってこれた――

その経験が、**「自分で立ち直る力(=レジリエンス)」**を育てていきます。

レジリエンスは、

「気持ちを出せる」という自我の膨らみがあり

「気持ちを出しても受け止められる」という安心感があるから育まれます。

子どもの想いを受け止めるということは、何でも子どものやりたいようにさせることとは違います。

自分の思い通りにならないことがあっても、

「自分の気持ちは分かってもらえている」という安心感の元、

自分の気持ちをコントロールして行動ができる力が

1歳半から大人とのやりとりの中で養われていくのです。

その力が発揮できるのは、1歳半までの自我の育ちと愛着関係がとても重要になります。

\合わせて読みたい/

【アタッチメント(愛着形成)ってなぁに?】子育てに役立つ3つの安心基地

おわりに:イヤイヤ期は「一緒に育つ」時間

子どものイヤイヤは、成長のあかし。

第一次反抗期

でも、毎日ぶつかり続けるのは本当に大変です。

そんな時こそ思い出したいのは―

「泣いても、怒っても、あなたのことが大好きだよ」

「大丈夫、ママもあなたといっしょに育っていくよ」

そんなまなざしが、子どもの“心の根っこ”になります。

◆「やりたい気持ち」を否定せずに、見守る・待つ

◆「うまくできない悔しさ」を言葉にして代弁してあげる

◆「できた!」という経験を積み重ねて自信に

是非試して、お子さんの変化を感じてみてくださいね♪

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