「じぶんで!」の芽を育てるお着替え時間〜ママと一緒に育む“できた!”の気持ち〜

 

お出かけ前やオムツ替え、入浴後の「お着替えタイム」。

ママにとっては、毎日の“戦い”のような時間…ということもありますよね。

 

服を脱がせようとするとイヤイヤが爆発したり、

「なんでこんなに大変なんだろう…」と感じること、ありませんか?

今日は、そんな毎日をがんばっているママに届けたい、

おやこ園での1コマをご紹介します。

 

Aくんとのお着替えタイム

 

おやこ園に通う2歳のAくん。

おうちでは、「じぶんでやる」という気持ちや姿がまだ見られず、

お着替えはいつも追いかけっこ。

嫌がるところを無理やり着替えさせることもあり、

ママにとっては毎回が大仕事とのことだったので

 

おやこ園でママと一緒にお着替えタイムを楽しんでみました。

 

まず私たちが大切にしたのは、「着替える」ことよりも

“着替えたくなる気持ち”を育てることでした。

ママと一緒に、

・声をかけるタイミング

・待つ時間

・環境の整え方

を一つひとつ工夫しながら、Aくんの気持ちに寄り添っていきました。

すると、少しずつAくんの目がこちらを見て、手が動き、足が伸び、

自分から服を脱いでみようとする姿が。

お着替えが終わるまでにかかった時間は、20分。

けれどその20分は、Aくんにとって

「自分でできた!」という喜びと、

「ちゃんと見てもらえてる」という安心感が育つ、かけがえのない時間でした。

 

自分でできることは、“こころ”も育てる

子どもにとって“着替える”という行動は、ただの生活スキルではありません。

・自分でやってみようとする意欲

・できた!という達成感

・見てもらえた、受けとめてもらえた安心感

これらはすべて、「自分って大丈夫」「やってみよう」という

自尊心や自己肯定感の土台になります。

うまくいかない日もあります。

でも、子どもが「じぶんで」と言い出す前に、

「じぶんでやってみたい」と思えるような関わりを重ねていくことが、

その芽を育てていく一歩になるのです。

 

おやこ園が大切にしていること

おやこ園では、人生と生活の土台となる「身辺自立」を、

ママと一緒に、丁寧に育んでいきます。

「時間がかかってもいい」

「失敗してもいい」

そんな想いで、子どもが“自分のペース”で育っていけるように。

そしてママも、「大変」「できない」ではなく「育っている途中」と思えるように。

日々の小さなやりとりの中に、

親子の心をつなぐ“たからもの”が詰まっています。

 

「着替えただけ」じゃない。

子どもの心が動いた、あなたとの大切な時間。

その積み重ねが、きっと明日の自信につながっていきます。