「ダメ」が伝わらない2歳児にどう向き合う?ママのイライラが軽くなる3つの工夫
「ダメ!」
「やめてって言ってるでしょ!」
最近、そんな言葉が口ぐせ。
踏み台に登って台所のシンクで水あそび、
棚を開けて調味料をひっくり返す、
炊飯中のボタンを押して止めようとする…。
1日何回「ダメって言ったでしょ!」
それでも全然伝わらない。やめない。
そしてイライラ…。
頭では「怒ってもしょうがない」「見守る育児をしたい」
現実は違って自己嫌悪…
そんなママのリアルな悩みに寄り添い、子どもの気持ちと発達視点をやさしく紐解きながら、実際にママが工夫して子どもの姿が変わった工夫をご紹介します。
なぜ、伝わらないの?
2歳は「ママが怒ってる」ことは感じ取れますが、
“なぜダメなのか”や“我慢する”ことまではまだ難しい年齢です。
「やりたい!」と思ったら、もう体が動いてる。感情や衝動が先に動いちゃうのです。
だから「言えばわかる」は、ちょっと難しい。
やってみたい。
触ってみたい。
止められても、納得できない。
それがお子さんの“今の力”であり、健やかに育っている証拠。
お子さんが“今の力”を発揮できるのは、
ママが居てくれる「安心」の元、色んなことを発見したり、
だからこそ大事なのは、この力が引き出されるまで、毎日頑張ってきた自分を褒めてあげること。
そして、子どもの“今の力”に合わせて
伝わる!遊びが広がる!具体的な3つの工夫
1. 水遊びは“OKの場所”に誘導
それがママの主張ですが、そのまま伝えたら2歳の子どもには伝わりません。
**「こっちならOKだよ」**と遊べる場所を分かりやすく用意してみましょう♪
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お風呂やベランダにタライで水遊びスペース&タイムを準備
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スプレーボトルやおたまなどの“水遊びグッズ”をプラス
行動を制止する言葉は伝わりにくいですが、より楽しめる行動を示すと伝わります。
👉\実際にやってみたママの声/
シンクで水を出して遊びたがる息子に、さっそくお風呂で遊べるセットを用意してみました。
アワアワが出てくるボトルが嬉しかったようで、無心でコップに泡を出し続けて…なんと1日で石けんが空に!
でも、それだけ夢中になれたんだと思うと、見ていて私も嬉しくなりました。
今は家にあるシャンプーを薄めて、安心して遊べるようにしています。
→お子さんは夢中で、今楽しい遊びを楽しめ、ママは1人で夢中に遊んでくれている間に家事を進められますね♪
親子共に心地よいおうち時間が増えて嬉しいです^^
2. 踏み台や調味料は“物理的にブロック”
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踏み台は使わないときに別室へ
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棚にはチャイルドロックや「×」マークで視覚的にストップサイン
言葉より視覚的な環境づくり!「やめて〜!」が減って親子のストレスがぐんと減ります
👉\実際にやってみたママの声/
テレビを前のめりで見ている時に「ダメ!」とジェスチャーを繰り返していたけど効果がなくて…。
言ってもこの子は分からないんだと、どんな場面でも諦めていましたが
「×(バツ)」と「〇(マル)」のカードをテレビ前の床と椅子の背もたれに貼って、「どっちがマルかな〜?」と声をかけたら、
自分で「まるどこかな〜? あった!」と椅子に座るように!
「まるだね〜」とカードを見て話す姿に、伝わっている実感があって嬉しくなりました。
これなら私もイライラせずに、楽しく続けられそうで、色んな場面で応用してみます。
→今までいろんな方法を試した先に、目の前のお子さんにとって伝わりやすい方法が見つかっていきますね♪
お互いに「分かってもらえてる」「伝わっている」と感じられる時間が増えると、親子の絆がぐんぐん深まっていきますね。
3. “ダメ”の代わりに、代替案を出す
子どもの行動には意味があります。
興味の「本質」を観察し、“似た遊び”で代替してみましょう。
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「ボタン押したいの?じゃあこれにしよう♪」
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「調味料のフタが気になるのね。じゃあおままごとのスパイスセット出そうか」
👉 ご相談ママと一緒に、興味の“元”を見つけて代替えの手作りおもちゃを用意してみました!
👉\実際にやってみたママの声/
ご相談ママと一緒に、興味の“元”を見つけて代替えの手作りおもちゃを用意してみました!
よく触りたがるのは、透明の油と塩こしょうの容器で、何を楽しんでいるのかよく見てみると、油は日の光に当ててキラキラ光る様子を眺めて、
塩こしょうは上下に振って中身が動く様子を楽しんでいることに気づきました。
そこで、ペットボトルにビーズや小豆、米、キラキラの液体を入れた“手作り調味料ボトル”を魅力的な箱に入れて用意♪
すると、おままごとセットと一緒に、パッパッと“ふりかける”ような動きをしながら、
「じゅーじゅー、うまくできたかな〜?」と何度もごっこ遊びに夢中になっています。
「これは何を楽しんでいるのかな?」と目線を変えられたことで、代替の遊びにつながり、私自身もラクになりました。
→子どもが夢中になっているあそびや行動には、
「これ、なんでやってるのかな?」
ママの視点が変わると、心も変わり、行動も関りも変わっていきますね。
すると、子どもはママは「分かってくれている」安心感の中で「やりたいこと」ができるようになり、
子どもが遊びで育んでいる力は?
子どもが夢中になっているあそびや行動には、
それは「今の自分に必要なこと」だからこそ、
今の発達にぴったりの、大事な学びの時間で、その子がいちばん輝いている瞬間なのです。
例えば水遊びは、ただのイタズラではありません。
子どもの「育ちのスイッチ」がいっぱい詰まった遊びなんです。
- 五感を使って「感じる力」が育つ
お水のつめたさ、流れる音、ぷかぷかうくおもちゃ…。水あそびは、目・耳・手・肌など、五感をいっぱい使う遊びです。「気持ちいいね」「つめたいね」そんな感覚が、脳の発達にもつながっていきます。氷やお湯など、温度を変化させて楽しむこともできます。 - 手先やバランス感覚が磨かれる
コップに水をうつしたり、バシャバシャしたり。スプーンやペットボトルなど身近なものを使って、小さな動きから大きな動きまで、自然と手足をたくさん使います。遊んでいるうちに、バランス感覚や手先の動かし方が育まれていきます。 - 「これなんだろう?」好奇心が膨らむ
水って、流れたり、こぼれたり、すきまから出てきたり…ふしぎなことがいっぱいですよね。そんな「なんでだろう?」という気持ちが、子どもの「考える力」や「試してみよう」という気持ちにつながります。 - じぶんでやってみようとする気持ちが育つ
水あそびには「こうしなきゃいけない」がありません。だからこそ、自分でやってみる → うまくいかない → またやってみる、という経験ができるんです。うまくいったときの「できた!」は、子どもの自信にもなります。 - 水の音や感触で、心も落ち着く
水の流れる音って、癒されてホッとしますよね。子どもも同じで、気持ちが落ち着くことがあるんです。
∞遊び方は無限大∞
子どもが水あそびで育んでいる力を知ると、遊んでいる姿がまた違う視点で見ることができますね。
自分を責めないで、受け入れる
毎日子どもと向き合っているあなたは、
我が子の行動に振り回される毎日だけど、少しずつ「伝わる日が来る」って信じて、子どもと同じように、親もゆっくり育っていければいい。
「ちゃんとしなくちゃ」
「しっかり教えないと」
と、
子どもは一気には変わりません。
伝えたことがすぐにできなくても、
“今はまだその途中”。
「わかってくれない!」って思うとき、「まだ発達の途中なんだ」と思い出してみてください。
そして、全部ちゃんと止めさせようとしない。
命やケガにつながること以外は、「まあいっか」
「しつけ」はまだまだこれから。
今は、「自分のやりたい!」の芽を大きく育み、「繰り返し伝えていく」種をたくさん蒔く時期です。
目には見えにくいけれど、ママが思っているより、子どもの心の中はちゃんと育っています。
今日から「これ、なんでやってるのかな?」
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