「今日はじめて笑ったね」〜0歳のたからものエピソード〜

小さな小さな赤ちゃんとの毎日。
おむつ替え、授乳、夜泣き…。
慣れない育児に戸惑いながらも、
ある日ふいに訪れる“あの瞬間”。

それは、「はじめての笑顔」。

ふにゃっと口角が上がって、
声にならない「ふふっ」という表情を見せた日。

——あなたにとって、それはいつでしたか?

私が息子に出逢ったのは、
ちょうどハーフバースデーを迎える少し前のころでした。

「表情が乏しく、あまり泣いたり笑ったりしない子です」
そう聞いていたので、正直、笑顔が見られるとは思っていませんでした。

それが初対面の日、カメラを向けて「笑って!」と声をかけると、
大きな口をあけて「ニカッ!」と笑ってくれたのです。

「…いまの、偶然だよね?」と夫と半信半疑。
でもそのあと、満面の笑みの写真を何回もじっくり見るたびに、
「あぁ、やっぱりちゃんとこっちに向かって笑ってる…!」と夫婦で確信したときのうれしさ。

毎日はあっという間に過ぎていくけれど、
育児のなかで大変なことがたくさんあるけれど、
はじめて対面したその日に見せてくれた、あの笑顔は——

「迎えにきてくれてありがとう!待っていいたんだよ!」

そんなふうに、小さな口元が伝えてくれたような気がして、
今でも私の中で、あの日の笑顔は宝物です。

 

 

どんなごほうびよりも、心に残っている贈りもの。

“たからもの”って、
特別な日だけじゃなくて、
こんなふうに、ふとした日常のなかにあるのかもしれません。

あなたには、どんな“はじめての笑顔”の思い出がありますか?
それは、どんな場所で、どんな気持ちの中で訪れたのでしょう。
よかったら、心のたからばこから、そっと取り出してみてくださいね。

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